<札幌6大学野球:東海大北海道4-7札幌大>◇25日◇大和ハウスプレミストドーム札幌大が07年春以来35季ぶり42度目のリーグ制覇を果たした。東海大北海道に7-4で勝利して7勝3敗。勝率で並んでいた北海学園大が最終戦で4敗目を喫し、単独首位…

<札幌6大学野球:東海大北海道4-7札幌大>◇25日◇大和ハウスプレミストドーム

札幌大が07年春以来35季ぶり42度目のリーグ制覇を果たした。東海大北海道に7-4で勝利して7勝3敗。勝率で並んでいた北海学園大が最終戦で4敗目を喫し、単独首位で優勝を決めた。就任2年目のOB上原哲朗監督(74)はナインに胴上げされて「ここまでやれるとは思っていなかった。全員野球でつないでくれた」と喜んだ。

エース長谷隼平投手(4年=旭川龍谷)がラストシーズン、チームをけん引。5勝無敗と奮闘した。前日24日の札幌大谷大戦で109球を投げて1失点で完投勝利を挙げると、この日は3点を勝ち越した8回から登板。連投だったが「気合を入れて」と2回を無失点に抑えて勝利を呼び込むと、ガッツポーズしながら仲間のもとへゆっくり歩み寄った。高校時代に背負えなかった背番号1をつけた左腕は「夢なのかなって感じだった」とほほえんだ。

リーグ最多優勝回数を誇るも、17年も頂点から遠ざかった。指揮官は「長過ぎますね」としみじみ。10年春は1部最下位で2部降格も経験した。苦しい時期から脱出し、次は86年以来38年ぶりの明治神宮大会(11月15日開幕)出場を目指し、10月8日から北海道学生覇者の函館大と北海道代表の権利を争う。長谷は「しっかり2勝したい」と意気込んでいた。【保坂果那】