J2ブラウブリッツ秋田に24日、J1昇格の資格となるJ1クラブライセンスがJリーグから引き続き交付されることが決まった。新スタジアムの整備が進まず、J2ライセンスなどへの「降格」も懸念されていた。 Jリーグは会見で、ライセンス交付の前提と…

 J2ブラウブリッツ秋田に24日、J1昇格の資格となるJ1クラブライセンスがJリーグから引き続き交付されることが決まった。新スタジアムの整備が進まず、J2ライセンスなどへの「降格」も懸念されていた。

 Jリーグは会見で、ライセンス交付の前提となっている新スタジアム整備については「昨年からは一定の進捗(しんちょく)が確認できたと判断した」とした。

 新スタジアム整備は秋田市の外旭川地区まちづくり事業に組み込まれ、卸売市場の余剰地で2030年着工とされている。

 だが、工期の前倒しをJリーグに促され、市は別の建設地を検討。穂積志市長は6月、市中心部の八橋運動公園も選択肢になると打ち出し、候補を公園内の第2球技場と健康広場の敷地に絞った。年内に決定し、工期は1年以上の前倒しを目指すとしている。

 ブラウブリッツに対するライセンスは18年、スタンドに屋根をかけるなどJリーグの基準に合ったスタジアムが新たに整備されることを前提に交付された経緯がある。以来、基本計画すら策定されない状況をJリーグは問題視。クラブや市、県との協議が続き、8月末にはライセンス交付を審査するJリーグの第三者機関と岩瀬浩介社長らが面談し、現状を説明していた。(隈部康弘)