パリ・パラリンピック陸上男子車いす400メートルと100メートル(いずれもT52)で、銀メダルと銅メダルに輝いた佐藤友祈さん(35)が24日、静岡県藤枝市の母校、静清高校(旧静清工業高校)、広幡中学校、広幡小学校を訪れ、後輩たちにメダル獲…

 パリ・パラリンピック陸上男子車いす400メートルと100メートル(いずれもT52)で、銀メダルと銅メダルに輝いた佐藤友祈さん(35)が24日、静岡県藤枝市の母校、静清高校(旧静清工業高校)、広幡中学校、広幡小学校を訪れ、後輩たちにメダル獲得を報告した。

 静清高校では、恩師や生徒らが迎えた。生徒会長の3年生、田中心晴(こはる)さん(17)が「佐藤選手と同じ学校で学ぶことができていることはとても光栄です」とあいさつ。佐藤さんから2個のメダルを首にかけさせてもらい「とても重い。これをとるまですごい努力をされたということが伝わった」と笑顔を見せた。

 高校の3年間、担任を務めた斉藤豊・非常勤講師(75)は「佐藤君は負けず嫌いだった。今回のパラリンピックのレースにもそれが表れて、メダル獲得につながったと思う。次回もぜひ頑張って欲しい」と話した。

 取材に対し、佐藤さんは「母校にメダル獲得の報告ができたことは良かった。次のロサンゼルス大会に向けて万全の準備で臨みたい」と語った。

 佐藤さんは東京大会で金2個、リオ大会では銀2個を獲得。今回で3大会連続のメダル獲得となった。(林国広)