9月23日、Jリーグが1本の映像を公開した。2分33秒にわたるその映像に収録されている監督インタビューが、多くの人の心を掴んでいる。  その映像が撮影されたのは、22日のJ2リーグ第32節、清水エスパルスが藤枝とアウェイで戦った試合の後だ…

 9月23日、Jリーグが1本の映像を公開した。2分33秒にわたるその映像に収録されている監督インタビューが、多くの人の心を掴んでいる。

 その映像が撮影されたのは、22日のJ2リーグ第32節、清水エスパルスが藤枝とアウェイで戦った試合の後だ。14時33分にキックオフしたこの試合は、清水が逆転勝ち。3-2で勝利を収めた。

 インタビューで秋葉監督は総括を求められ、「県勢対決ということで、我々のサポーターは4500人以上、おそらくもっともっと来ていたなと思いますから、そういう清水エスパルスを愛するすべての方のプライドと誇り、絆を感じられる、頼もしいサポーター・ファミリーとともに、ピッチで躍動してみせる選手の我慢強さ、底力、勝負強さのすべてがかみ合った非常にエキサイティングなゲームだったと思います」と答える。

 その後、秋葉監督は質問に答えていくが、突如、声がかすれ、涙が流れ出す場面がある。それは、西澤健太について語った時だ。静岡市出身でクラブの下部組織出身の西澤は、52分に同点弾をゲットしていた。

 秋葉監督は西澤について、「ふだん、どんな思いを持って健太がやっているか……」と語ると、さらに涙があふれだし、「間近で見てるものとしては、もう最高な一日だった」と続ける。号泣と言っていいほどの泣き方だった。

■「漢泣きカッコいい」

 そんな選手思いの指揮官に、多くのファン・サポーターが心を掴まれた。SNS上でも、以下のようなコメントが並んでいる。

「秋葉さんの漢泣きカッコいいですね 是非優勝して歓喜の涙を流しましょう」
「昨日から西澤選手のゴール・アシストと秋葉さんのインタビュー見まくってる。何回見ても目から汗が…」
「1人の選手のために涙流せる監督。人としても素晴らしい監督です」
「This is 俺たちのAKB」
「熱くてサイコーのモチベーターだよ…今シーズンこそ、昇格を決めて優勝してさらに号泣させたい!!!」
「監督インタビューで初めて涙がでた こんな方が監督で清水サポとしてとても誇れる」
「秋葉の漢泣きかっけえよ」

 清水はこの日の勝利で首位に浮上。次戦は、2位・横浜FCとの首位攻防戦を国立競技場で行う。両チームの勝点差はわずかに「1」。順位も入れ替わる可能性がある試合を応援しようと、すでに5万5千枚ものチケットが売れているという。

 秋葉監督はこの試合を制することができるか、そして、終盤に向かうJ2リーグの中でJ1昇格を手にしてさらに男泣きを見せられるか。まずは、運命の一戦でうれし涙を流す。

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