カブス今永昇太投手(31)が22日(日本時間23日)、本拠地でのナショナルズ戦に先発し、7回6安打無失点で15勝目を挙げた。15勝は日本人1年目では松坂大輔に並ぶ3位タイの最多勝利記録で、左腕では最多記録更新となった。悪天候の影響で、試合開…

カブス今永昇太投手(31)が22日(日本時間23日)、本拠地でのナショナルズ戦に先発し、7回6安打無失点で15勝目を挙げた。15勝は日本人1年目では松坂大輔に並ぶ3位タイの最多勝利記録で、左腕では最多記録更新となった。

悪天候の影響で、試合開始は約2時間20分遅れ。それでも初回は3者凡退で滑り出した。「環境に左右されずに投げられたと思います」。開始時刻が直前まで決まらない中、食事の時間を逆算し、短い仮眠をとるなど、効果的に時間を使い、準備を進めた。

打線の援護にも力むことなく、小気味よく、アウトを重ねた。結局、最後まで三塁を踏ませず94球で役目を終了。防御率はリーグ3位の2・91まで良化した。カウンセル監督が「彼はベストの投手でベストの選手」と、事実上、今季のチームMVPとして評価するほど群を抜く存在となった。

メジャー1年目で、投球回数は173回1/3に到達。DeNAに在籍した19年の170回を上回り、自己最多を更新した。「9月にベストな状態を保てるかを意識してきた。ケガなくここまで来られているので、やってきたことは間違っていなかったと思います」。残り登板予定は1試合。力強いフィニッシュは、ファンのみならず、今永自身が望んでいるに違いない。