「中日2-1広島」(22日、バンテリンドーム) 広島先発の森下暢仁投手は要所を締めらず6回6安打2失点で降板。自己ワースト5連敗となり9敗目を喫した。 防げたはずの失点が、黒星に直結した。森下の表情には当然、笑顔はない。6回6安打2失点に…

 「中日2-1広島」(22日、バンテリンドーム)

 広島先発の森下暢仁投手は要所を締めらず6回6安打2失点で降板。自己ワースト5連敗となり9敗目を喫した。

 防げたはずの失点が、黒星に直結した。森下の表情には当然、笑顔はない。6回6安打2失点に「もう、申し訳ない(という気持ち)だけですね」とうつむくしかなかった。

 幸先良く初回に援護をもらったが、二回に試合を振り出しに戻された。契機は先頭・細川へのストレートの四球。続く宇佐見に右翼線安打でつながれ、無死一、三塁から鵜飼の二ゴロの間に同点とされた。

 三、四回は無失点に封じたものの、五回に暗転した。1死から投手の涌井に痛打され、左中間への二塁打。その後2死三塁から村松に勝ち越しの右前適時打を浴びた。「点を取ってもらって粘り強く投げられなかった。チームに迷惑をかけている。それだけです」。自らのふがいなさに目を向け、唇をかんだ。

 自己最多11勝目はつかめず、これで8月27日・中日戦から自身5連敗。5戦5敗も9敗目も自己ワーストと、トンネルの出口が見えない。数字だけを見ればクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以下)。だが先発陣の中心だからこそ、チームを勝ちに導けない現状にもどかしさばかりが募る。

 チームは今月のビジターゲームで勝ちがなく、17年ぶりの敵地9連敗と不名誉な記録が並ぶ。「もっと責任感を持っていろいろなことをやりたい」と森下。右腕の一日も早い“復肩”が待たれる。