「DeNA5-6阪神」(21日、横浜スタジアム) 連覇を目指す阪神が延長戦の死闘を制し、22日から本拠地・甲子園で首位巨人との天王山2連戦に臨む。連勝すればゲーム差がなくなる中、過去のデータをひもとくとこれ以上に厳しい戦いを勝ち抜いて優勝…

 「DeNA5-6阪神」(21日、横浜スタジアム)

 連覇を目指す阪神が延長戦の死闘を制し、22日から本拠地・甲子園で首位巨人との天王山2連戦に臨む。連勝すればゲーム差がなくなる中、過去のデータをひもとくとこれ以上に厳しい戦いを勝ち抜いて優勝を飾ったシーズンがあった。

 ちょうど60年前の1964年。この年の阪神は残り7試合の時点でも首位・大洋と3・5ゲーム差の2位だった。ところが、まず9月20日の首位・大洋との直接対決ダブルヘッダー連勝。さらに同26日の大洋とのダブルヘッダーも連勝して0・5ゲーム差に迫ると、阪神のシーズン最終日だった同30日、中日とのダブルヘッダー1試合目を勝利してリーグ制覇。シーズン最終盤に見せた破竹の9連勝で優勝を飾った。

 この日も4点差を逆転されるなど試合の流れは厳しいものだったが、執念で追いつき、延長十回に佐藤輝の15号確信弾で勝ち越した。岡田監督は「勝つだけというか。2試合するよ、試合。そんなもん、勝てるか言うても、向こうも勝つ気なんやから、両方勝たれへんねんから。まあ、どっちか勝敗つくけど、見とったらええやん、勝敗つくんやし」と泰然自若を貫いた。

 一方の巨人は八回に3点リードをひっくり返されての逆転負け。阿部監督は浅野のミスをとがめることなく「もうまた切り替えて、明日からやります」と前を向いた。予告先発も発表され、阪神は勝ち頭の才木、巨人は菅野と発表された。