第72回神戸新聞杯(9月22日/GII・中京芝2200m)は、今回と同じく中京競馬場で開催された2020年から22年の3年間では3連複がすべて万馬券、3連単は2022年に45万3670円の高配当が出るなど、一波乱の可能性もある重賞。今年も穴馬台頭に期待が持てる。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「ビザンチンドリーム」を取り上げる。

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■ビザンチンドリーム

春にはクラシック二冠に出走し、皐月賞では13着、ダービーでは17着と、どちらも見せ場を作れなかったビザンチンドリーム。しかし、どちらのレースも前に行く馬たちが上位を占める展開で、差しを得意とするこの馬には不向きな流れだった。敗戦も仕方のない結果と言える。

この馬の最大の魅力は、なんといっても強烈な末脚にある。初の重賞制覇となった3走前のきさらぎ賞では、スタートで約2馬身の出遅れがあり、道中でも頭を上げて折り合いを欠く場面も。それにもかかわらず、ほぼ最後方から最速の末脚を繰り出し、3頭が横並びになる接戦を制して勝利を飾っている。決してスムーズな競馬ではなかったが、最後の2ハロンを11秒1、11秒3で差し切ったそのパフォーマンスは圧巻だった。

中京競馬場は先週まで内側有利で前が残る馬場状態が続いていたが、この神戸新聞杯が行われる芝2200mは、上がり3ハロン最速の馬が8割以上の確率で馬券に絡むコース。末脚勝負のこの馬には、絶好の条件と言える。

春の大敗や前が残る中京の馬場状態というイメージで軽視されるようであれば、ここは大いに狙い目となる。期待値が非常に高い一頭であり、積極的に買い目に加えたい存在だ。

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