パリ五輪の柔道混合団体で銀メダルを獲得した新添左季選手(28)が20日、母校である奈良県の橿原市立真菅北小学校を訪れた。児童や先生から拍手と歓声で迎えられ、「今しか送れない生活だと思うので、後悔なく楽しんでほしい」と思いを伝えた。 新添選…

 パリ五輪の柔道混合団体で銀メダルを獲得した新添左季選手(28)が20日、母校である奈良県の橿原市立真菅北小学校を訪れた。児童や先生から拍手と歓声で迎えられ、「今しか送れない生活だと思うので、後悔なく楽しんでほしい」と思いを伝えた。

 新添選手は小学校1年生のとき、兄の影響で橿原市柔道クラブに通い始めた。パリ五輪の柔道女子70キロ級では惜しくも敗者復活戦で敗れたが、柔道混合団体では、準々決勝のセルビア戦に出場し、小学生の頃から得意な内股で一本勝ち。準決勝でも勝利し、銀メダル獲得に貢献した。

 この日、新添選手が体育館に現れると、待ち構えていた児童約540人は大喜び。新添選手は、逢坂陽葵(ひまり)さん(6年)と萩本琴音さん(6年)から花束をもらい、その後は児童から集まった質問に答えた。

 パリ五輪のときの気持ちについて聞かれると、「試合前は足が震えるほど緊張したけど、試合が始まると緊張もなく、何も考えていない状態だった」と振り返った。そして最後に「スポーツをしている人は、オリンピックを目指してほしい」と語りかけた。

 退場の際には、1人ずつ児童とあいさつし、メダルを見せた。望田穂佳さん(6年)は「本物を見て鳥肌が立った。メダルがめっちゃ分厚かった」とうれしそうに語った。(周毅愷)