サッカーJ2の栃木SC(宇都宮市)が昨シーズンに続き、J3降格の危機に直面している。今季は残り7試合で、J3降格圏から抜け出せていない。失点はリーグワースト(54失点)となっている。 J2は31節までを終えた。栃木SCは勝ち点26で、20…

 サッカーJ2の栃木SC(宇都宮市)が昨シーズンに続き、J3降格の危機に直面している。今季は残り7試合で、J3降格圏から抜け出せていない。失点はリーグワースト(54失点)となっている。

 J2は31節までを終えた。栃木SCは勝ち点26で、20チーム中の18位。今季は全38試合で、うち8割超の日程を消化した。

 シーズンが終了した時点で18~20位であれば、J3へと自動降格する。

 昨季は残留を争い、22チーム中19位でJ2に踏みとどまった。

 今シーズンは5月、成績不振で田中誠監督が解任された。後任に小林伸二監督を迎え、J2残留を目標に戦っている。

 しかし、8月3日以来勝利はなく、直近5試合は2引き分け3敗と低迷している。9月15日の31節は2―3で水戸に敗れた。降格圏を脱する17位の大分とは勝ち点差6だが、17位との差が縮まらないどころかさらに開いた。

 次の32節は今月22日、宇都宮市清原工業団地の県グリーンスタジアムで19位の鹿児島と戦う。

 シーズン最終盤は10月27日の清水(2位)、11月3日の横浜FC(1位)など上位チームとの対決が残っている。さらに厳しい戦いを強いられる可能性がある。

 一方、JFLの栃木シティFC(栃木市)はリーグ戦2位と好調だ。2位以内に入れば、J3昇格の可能性がある。

 今季30試合のうち19試合を終え、勝ち点37をあげている。

 栃木シティFCは、J3加盟に必要な資格審査をJリーグに対して申請中だ。9月24日に審査結果が発表される。

 審査をクリアした上で、JFLリーグ戦で1位となればJ3に自動昇格する。また、同2位の場合は、J3下位との入れ替え戦に臨むことになる。(山下龍一)