<マーリンズ4-20ドジャース>◇19日(日本時間20日)◇ローンデポパークドジャース大谷翔平投手(30)が敵地でのマーリンズ戦で前人未到の大記録を達成した。「1番DH」で出場し、3本塁打と2盗塁を含む6打数6安打、10打点4得点と大暴れし…

<マーリンズ4-20ドジャース>◇19日(日本時間20日)◇ローンデポパーク

ドジャース大谷翔平投手(30)が敵地でのマーリンズ戦で前人未到の大記録を達成した。「1番DH」で出場し、3本塁打と2盗塁を含む6打数6安打、10打点4得点と大暴れし「50本塁打、50盗塁」を軽々とクリア。9回にはこの日3本目となる51号3ランを放ち「51-51」まで到達した。

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▼大谷が49、50、51号。2盗塁も決めて通算51盗塁。史上初めて両部門で同一年に50の「50-50」をクリアし「51-51」まで伸ばした。大谷も含め「40-40」の達成者は6人。過去最多は98年A・ロドリゲス(マリナーズ)の「42-42」(同年42本塁打、46盗塁)だった。

▼MLBのラングス記者によると1試合で3本塁打と2盗塁は史上初。1試合5安打以上で&複数盗塁も近代野球の1901年以降では初。ドジャースで複数本塁打と複数盗塁は同年以降で大谷とベッツだけ。

▼シーズンで50本塁打を打った選手の最多盗塁は、55年W・メイズ(ジャイアンツ)と07年A・ロドリゲス(ヤンキース)の24だった。逆に50盗塁した選手の最多本塁打は昨年のR・アクーニャ(ブレーブス)の41本だった。

▼同一年でなくても、50本塁打と50盗塁を達成した選手は、B・アンダーソン(オリオールズ)とバリー・ボンズ(パイレーツ、ジャイアンツ)の2人だけ。

▼大谷の1試合3本塁打は、過去18度ある1試合2本を超えて初めて。日本選手でも初。

▼3打席連発は継続中。明日も打てば、試合をまたいで日本人初の4打席連続アーチとなる。過去に試合をまたいだ3打席連発は大谷と鈴木(カブス)がマークしている。

▼シーズン51号は、01年S・グリーンの49本を一気に塗り替える、球団のシーズン最多本塁打記録。

▼シーズンで本塁打と盗塁を両方記録した試合は13度目で、1900年以降で86年R・ヘンダーソン(アスレチックス)に並んだ。本塁打と複数盗塁は同年のヘンダーソンに次ぐ2位タイの4試合目。

▼シーズン50盗塁は、日本人では01年イチロー(マリナーズ)の56に次いで、2人目の大台到達。

▼ラングス記者によると、1試合で5長打(3本塁打、2二塁打)と複数盗塁を決めたのは1901年以降で初めて。単打も含め17塁打に複数盗塁も初。

▼大谷の51号は飛距離が440フィート(約134メートル)。440フィート以上は今季13本目で、計測開始の15年以降ではピーダーソンを抜いて、球団単独トップ。全体でも17年スタントンの18本に次ぐ。

▼大谷のエンゼルス時代から出場866試合は、現時点でポストシーズンに出たことがない現役選手で最長記録。ついに悲願達成。

▼1試合10打点は、打点が公式記録となった1920年以降で史上16人目、球団、日本人では初めて。史上最多は12。10打点以上の試合で盗塁を決めた選手は初めて。

▼1試合10打点で今季通算打点は120。日本人では05年松井秀(ヤンキース)の116を抜いて日本人でシーズン最多となった。

▼オプタスタッツによると同一試合に限らず、1試合で10打点以上、6安打以上、5長打以上、3本塁打以上、2盗塁以上をすべて達成した選手は大谷が史上初。

▼1試合6安打は、イチローの7度を筆頭に、松井秀、新庄、松井稼、福留の5安打を超える日本人最多を更新。大谷は最多が4安打だった。

▼大谷が一気に17塁打を追加し、シーズン377塁打で球団史上7位から一気に3位に浮上した。2位の1954年スナイダーにあと1。

▼マーリンズのブルーハン内野手からの51号は通算3560打席目で初めて野手から放った本塁打となった。

▼鈴木が今季21号。日本人右打者では自身が昨季マークした20号を更新する最多本数。この日は大谷が3発で、日本選手の1日4本塁打は初めてだった。また、今季の日本選手の本塁打は大谷51本、吉田10本を合わせて82本。日本選手のシーズン合計本塁打では昨年の79本(大谷44、鈴木20、吉田15)を上回る最多本数となった。