プロボクシングの次世代ホープで「WHO’NEXT」強化育成指定選手の伊藤千飛(19=真正)がプロ2戦目に臨む。21日、東京・後楽園ホールで「WHO’NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」興行が開催。伊藤はセミファイナルで…

プロボクシングの次世代ホープで「WHO’NEXT」強化育成指定選手の伊藤千飛(19=真正)がプロ2戦目に臨む。21日、東京・後楽園ホールで「WHO’NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」興行が開催。伊藤はセミファイナルで「鉄砲」が愛称のラン・コウコウ(28=中国)とのバンタム級8回戦を控え、20日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨んだ。両者そろってリミットよりも100グラム少ない53・4キロでクリアした。

今年4月のプロデビュー戦ではヨーティン・トンカン(タイ)を55秒殺し、上々の初陣を飾っていた伊藤は「相手選手は打たれ強いと聞いている。どうにかして倒したいです」と気合十分。前WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(BMB)との計18回のスパーリングを消化して調整。「(寺地は)全部すごくて学ぶことしかなかった。この経験を生かして今回も倒したい」と決意を口にした。

拳を交えるランからは「日本ボクシングのレベルは高いが、私は28歳で相手は19歳の若造なのでしっかりと勝ちたい」と軽く“挑発”された。すると伊藤は負けじと「19歳らしい、勢いあるボクシングで、鉄砲と言われている選手を必ず倒します」と力強く宣言していた。

兵庫・伊丹市出身の伊藤は名門・興国高時代に全国選抜2連覇、23年アジアユース3位などアマ戦績20勝(7RSC)1敗を残した。また幼少期にはキックボシング経験(150勝50敗)もあり、那須川天心の弟龍心とも2度対戦し2勝していることでも知られる。今年3月、プロ転向に合わせ「WHO’NEXT」強化育成指定選手として選出されていた。【藤中栄二】