<ヤクルト5-4広島>◇18日◇神宮ヤクルトマンナイターは、大盛況で幕を閉じた。球場正面などでNewヤクルトをヤクルトにちなんで8960本配布。Passion、つばみ、ヤクルトマン、ヤクルトマンブルーによる「ゼッコー腸ダンス!」も披露される…

<ヤクルト5-4広島>◇18日◇神宮

ヤクルトマンナイターは、大盛況で幕を閉じた。球場正面などでNewヤクルトをヤクルトにちなんで8960本配布。Passion、つばみ、ヤクルトマン、ヤクルトマンブルーによる「ゼッコー腸ダンス!」も披露されるなど大盛り上がりだった。

その中で、さらにヤクルトマンナイターに輝きを添えたのは、ミスタースワローズだった。

今季限りで現役引退するヤクルト青木宣親外野手(42)。8月5日に抹消され、1カ月ぶりの1軍だったが、存在感は抜群だった。1点を追う5回先頭、代打で登場。お手本のようなセンター返しの中前打で出塁し、同点のホームを踏んだ。「本当、ファンの声援のおかげでリラックスできた状態で打席に入れたので本当良かったです」。引退表明後、初のベンチ入り、初の打席。「かみしめながら打席には立ちましたけど。結果がね、ヒットを見せられたので、そこは本当満足です」と笑った。

満員の2万9367人が来場。青木は久しぶりの試合でも、衰え知らずの姿を見せつけた。「あんなにリラックスして打席に立てないですね。もっとガチガチな状態で入っていると思うから。その辺は来年現役ではないというところがね、またそうやって力が入らないところがあるのかなと思うし」とうなずいた。

天才はやはり天才。「なんか、スイングのことは考えてなかったですね。自然にバットが出たというか、そんな感じ」と言った。

代走も出ず、軽快な足取りで、塁上を駆け回った。

「『代走だそうか』と言われたけど、全然走りますよと。走れていたでしょ? 走れていたでしょ?」

神宮が、笑顔で包まれた。【栗田尚樹】