男子プロバスケットB1リーグ「宇都宮ブレックス」の運営会社、栃木ブレックスが、昨年7月~今年6月の2024年6月期決算を発表した。売上高は24億1279万円(前期比34%増)、最終的なもうけを示す純利益は前期の約6.7倍の6696万円とな…

 男子プロバスケットB1リーグ「宇都宮ブレックス」の運営会社、栃木ブレックスが、昨年7月~今年6月の2024年6月期決算を発表した。売上高は24億1279万円(前期比34%増)、最終的なもうけを示す純利益は前期の約6.7倍の6696万円となり、過去最高を更新した。

 チケット収入(同63%増)やグッズ販売(同68%増)が貢献し、増収は4期連続。コロナ禍からの観戦需要の回復、ワールドカップ開催による注目度の高まり、チャンピオンシップのホーム開催(3試合)といった好条件が重なった。累積赤字も解消したという。

 ホーム試合の平均入場者数は4741人と、前期の4165人から増えた。チケットの有償販売率も8割に達した。新設されるトップカテゴリー「Bリーグ・プレミア」の参入条件のうち、売上高(12億円以上)、入場者数平均(4千人以上)を2期連続でクリアした。

 来期の目標売上高は25億円。ただ、本拠地の市体育館は立ち見が出る状況で、新アリーナ完成までは入場者数を大きく増やすのは困難という。

 県庁で12日記者会見した藤本光正社長は「(好業績は)環境面での追い風と共に従業員の地道な営業努力があったからだ。来期の売上高の目標はレギュラーシーズンだけでは厳しいので、チャンピオンシップにすすめるようにしたい」と述べた。(重政紀元)