<ソフトバンク0-3日本ハム>◇18日◇みずほペイペイドームリーグ優勝目前のソフトバンクに再び試練が訪れた。日本ハム戦に先発した大関友久投手(26)が背中の違和感により5回で緊急降板。前日17日に右足首を負傷した影響で登録抹消された近藤健介…

<ソフトバンク0-3日本ハム>◇18日◇みずほペイペイドーム

リーグ優勝目前のソフトバンクに再び試練が訪れた。

日本ハム戦に先発した大関友久投手(26)が背中の違和感により5回で緊急降板。前日17日に右足首を負傷した影響で登録抹消された近藤健介外野手(31)に続くアクシデントに見舞われた。試合も今季11度目の完封負けで日本ハムには6連敗。優勝マジック5は2日連続の足踏みで、最短優勝は21日に延びた。

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その瞬間、ホークスベンチが慌ただしい動きを見せた。6回表の直前だ。先発で5回1失点だった大関の様子がおかしい。イニング前の投球練習を中断。倉野1軍投手コーチとトレーナーがマウンドに駆け付け、大関は自らの足でベンチ裏に下がった。数分間の治療の後、大関は緊急降板。ブルペンはバタバタだった。

試合後、小久保監督が大関について説明した。「来週はどうですかね。ちょっと心配です」。詳細はまだ聞かされていなかったようだが、違和感を訴えた箇所は「背中の方じゃないですかね」と話した。大関は11日の楽天戦で自己最多8勝。防御率も2・50と先発ローテーションの軸で、離脱となれば痛手だ。左腕は広報を通じて「あのようなタイミングで降板することになってしまい、申し訳ないです」などとコメント。緊急登板した尾形は先頭の上川畑を振り逃げで出塁させて追加点を献上した。打線も伊藤の前に今季11度目の完封負け。投打に振るわなかった。

試練が続く。前日17日は右足首を負傷した影響でリーグ首位打者の近藤が出場選手登録を抹消された。優勝マジック5とはいえ、残り12試合の大一番でアクシデント連発。20日は右太もも裏の負傷で戦列を離れている柳田が2軍戦で実戦復帰するが、シーズン中の復帰は不透明だ。現有戦力で目前に迫ったリーグ優勝をつかみたいところだ。

日本ハムには6連敗で、直近4連敗はみずほペイペイドーム。本拠地でも勝てず、対戦成績は11勝11敗1分けで五分になった。最短優勝は21日に延期。ポストシーズンにも一抹の不安を残す連敗。新庄ハムが不気味だ。【只松憲】