「中日3-8阪神」(18日、バンテリンドーム) 阪神の岡田監督が1点リードの六回を岡留、島本のリレーで、無失点でしぎ勝利をたぐりよせた。試合後、「おう、予定通りよ。そらな、右、左でいっただけで」と語った。 阪神は右腕のゲラ、石井、左腕の岩…

 「中日3-8阪神」(18日、バンテリンドーム)

 阪神の岡田監督が1点リードの六回を岡留、島本のリレーで、無失点でしぎ勝利をたぐりよせた。試合後、「おう、予定通りよ。そらな、右、左でいっただけで」と語った。

 阪神は右腕のゲラ、石井、左腕の岩崎、桐敷の勝ちパターン4投手がベンチ入りし、1人1イニングを任せられる状況だった。さらに19日は試合が組まれていない。

 それでも岡田監督は4番・石川昂から始まる六回にまず岡留を投入した。右腕はスタンドが少しどよめく中でマウンドに上がると堂々とした投球を展開。石川昂を131キロのスライダーで左飛、細川は内角への146キロ直球で見逃し三振に仕留めた。

 岡留はこの試合まで今季の中日戦5試合で6回2安打無失点。2安打はともに左打者の宇佐見と上林に打たれたものだった。さらに石川昂は初対戦、細川は2打数無安打。岡田監督は相性なども考慮して起用したようだ。

 2死後は村松、板山と左打者が続く場面では左腕・島本を投入。村松は際どいコースを見極められて四球を与えたが、板山は右飛。島本も今季の中日戦は4試合で3回1/3を1安打無失点。右打者の福永以外には安打を許していなかった。

 シーズン残り10試合を切り、重要な試合が続く中でも臨機応変な投手起用でリードを守った。結果的に「ベンチ入ってるんやから、後で行く予定やった」と語った石井、そして九回のビッグイニングで守護神・岩崎も温存。5連勝で70勝に到達する価値ある1勝になった。首位・巨人は引き分けで優勝マジック「9」を初点灯させたが、その差を1・5ゲーム差に縮めた。