久保がベンチスタートだったことも議論を呼んだ(C)Getty Images ラ・リーガ第6節が現地時間9月17日(日本時間18日)に行われ、久保建英の所属するレアル・ソシエダはアウェーでマジョルカと対戦し0-1で敗れた。これでレアル…

久保がベンチスタートだったことも議論を呼んだ(C)Getty Images

 ラ・リーガ第6節が現地時間9月17日(日本時間18日)に行われ、久保建英の所属するレアル・ソシエダはアウェーでマジョルカと対戦し0-1で敗れた。これでレアル・ソシエダは今シーズンはやくも4敗目。久保は4試合ぶりのベンチスタートとなり、後半からピッチに立ったものの得点に絡むことはできなかった。

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 36分にPA内のハンドによるPKで先制されたレアル・ソシエダは、後半開始時よりセルヒオ・ゴメスに替えて久保を投入。古巣ファンからの拍手を受けながら途中出場となった久保は1点を追いかける展開の中、右ウイングとしてプレー。58分にゴール至近距離からシュートを放つなど得点への意欲をみせ、また久保のショートコーナーからチャンスにつながる場面もみられた。

 しかし、背番号14の投入で流れを引き寄せたかにみえたレアル・ソシエダだったが、フィニッシュの精度を欠きゴールをこじ開けられないまま試合が進んだ。結局、シュート数では相手を上回りながらも最後まで得点を奪えず0-1のままタイムアップ。前節に続いての痛い連敗となった。

 またこのゲームでは、今季よりマジョルカに加入した浅野拓磨も63分より出場しており、久保と同時にピッチに立ち、ラ・リーガで4季ぶりとなる「日本人対決」が実現となった。開幕から全試合出場を続ける浅野は、前線に位置し精力的にボールを追うプレーを続け、チームの勝利に貢献している。

 敗れたレアル・ソシエダはこれで3試合連続での無得点という結果に。攻め込みながらも単調なパス回しも目立ち、久保もしばしば孤立する場面もあったことからも、攻撃の不安定さが如実に表れたゲームとなってしまった。現地メディア『MUNDODEPORTIVO』によるゲームレポートでも、攻撃陣を入れ替えての試合だったものの無得点に終わったことから、「どうにもならない。これは深刻な問題だ」とチーム状態を評した。

 また同メディアは久保のプレーに対しては、「彼は後半から登場し、かつてのファンから拍手で迎えられた。最初から積極的にプレーし、いくつか良いテクニックを見せ、いくつかのクロスを上げ、コーナーでも巧みに動き強烈なシュートでゴールを狙ったが、解決策にはならなかった」と振り返っている。

 これでレアル・ソシエダは4試合勝利無しと、苦しい状況が続いている。久保のプレーが生きる場面も少なくなってきていることも明らかだ。現在のレアル・ソシエダが勝ち点3を獲得するためには、目の前に突き付けられた、攻守における多くの問題を解決しなければならない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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