パリ五輪の近代5種で銀メダルを獲得した佐藤大宗(たいしゅう)選手(30)が17日、母校の青森山田高校(青森市)を訪れ、青森山田中を含む生徒約1300人に大会の報告をした。 佐藤選手は中高時代は水泳部で鍛え、海上自衛隊に入ってから近代5種を…
パリ五輪の近代5種で銀メダルを獲得した佐藤大宗(たいしゅう)選手(30)が17日、母校の青森山田高校(青森市)を訪れ、青森山田中を含む生徒約1300人に大会の報告をした。
佐藤選手は中高時代は水泳部で鍛え、海上自衛隊に入ってから近代5種を始めた。2013年から自衛隊体育学校で練習に励み、五輪の近代5種では日本選手として初の銀メダルに輝いた。
佐藤選手は「皆さんの熱い応援があったからこそ、最後まで戦い抜くことができました」と感謝を伝え、「皆さんも最後まであきらめず、悔いのない学校生活を送ってください」と激励した。
生徒を代表して、生徒会長の栗林梓さん(3年)があいさつ。「五輪では、どの選手よりも輝いていて、勝利のオーラが見えました。私たちにとって、自慢の先輩です」と祝福すると、大きな拍手がわき起こった。
生徒からの質問で「試合中はどんなことを考えているか」と聞かれると、「何も考えない無想状態に入ります。自分のことだけに集中することで、ベストパフォーマンスができた」と答えた。
報告会後の取材には「近代5種の競技人口が増えるように、PRに力を入れたい」と話し、2028年ロサンゼルス五輪に向けては「自分がどれだけ成長できるのかを楽しみにして、頑張っていきたい」と抱負を語っていた。(渡部耕平)