「阪神3-0ヤクルト」(16日、甲子園球場) 阪神が19度目の完封勝利で4連勝。貯金を今季最多の11とした。首位・巨人を2ゲーム差で追走。勝負と位置づけた甲子園6連戦を5勝1敗(雨天中止1試合)で駆け抜けた。 序盤は大竹と小川の白熱した投…

 「阪神3-0ヤクルト」(16日、甲子園球場)

 阪神が19度目の完封勝利で4連勝。貯金を今季最多の11とした。首位・巨人を2ゲーム差で追走。勝負と位置づけた甲子園6連戦を5勝1敗(雨天中止1試合)で駆け抜けた。

 序盤は大竹と小川の白熱した投げ合いとなった。初回2死満塁のピンチで増田が放った左翼への大飛球を前川が背走し、フェンスに激突しながらのキャッチ。落としていれば一気に3失点のピンチを切り抜け、流れは阪神に傾いた。

 そして試合が動いたのは六回、「最低限の犠牲フライでしたが、欲しかった先制点をとることができてよかったです」と前川の犠飛で先制すると、なおも相手のミスに乗じて2死満塁と好機を広げて、ヤクルトのバッテリーエラーでさらに1点を追加した。

 七回には森下がタイムリーを放ってダメ押しの1点。確実にチャンスをモノにする攻撃でヤクルトに主導権を渡さなかった。

 投げては先発の大竹が6回無失点で2年連続の2桁10勝目をマーク。「甲子園の成績はいいんですけど、満員の完成で力をもらっている」とお立ち台で明かした左腕。「登板間隔が雨のせいであいてしまったので、気持ちをきらさず。きょうは前川選手に助けていただいたので。明日は前川君に何かを贈呈したいと思います。あれが捕れていなかったら3点は入っていたと思うので」と語った。

 粘り強く打線の援護を呼び込んで降板すると、七回を桐敷、八回をゲラ、九回を岩崎と無失点でつなぎ試合を締めた。9月に入りリリーフ陣が安定していることも快進撃の要因となっている。

 今季初の3連投となったゲラはお立ち台で「チームの勝利に貢献できたことはうれしい。過去にも経験がなくて人生初の3連投を成し遂げられたことはうれしい」と語った。最後は日本語で「ご声援、ありがとうございました。すばらしい」と語り、本拠地のファンを沸かせていた。