「オリックス0-1ソフトバンク」(16日、京セラドーム大阪) ソフトバンクが破竹の7連勝で優勝へのマジックを5に減らした。 序盤から投手戦となったゲーム。試合が動いたのは七回だ。先頭の代打・中村晃が安打で出塁すると、好機を広げて1死二、三…

 「オリックス0-1ソフトバンク」(16日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクが破竹の7連勝で優勝へのマジックを5に減らした。

 序盤から投手戦となったゲーム。試合が動いたのは七回だ。先頭の代打・中村晃が安打で出塁すると、好機を広げて1死二、三塁から代打・石塚が左翼へ犠飛を打ち上げて価値ある1点を奪った。

 投げては先発の石川がオリックス打線に付け入るスキを与えなかった。7回までシングルヒットのみの散発3安打に封じた。キレのあるツーシームで右打者の懐をつき、丁寧にボールを低めに集めた右腕。テンポよくアウトを積み重ね、曽谷との投げ合いを制した。

 石川はお立ち台で「ここまで来たら気持ちだけなので。気持ちだけで投げました」と白い歯をこぼした。「ところどころ甘いところとか、四球とかあったんですけど、気持ちで乗り切りました」と振り返り、「ここにきて大変な試合、こういう試合はあるので。どれだけ自分の仕事に集中できるか。石塚に感謝したい」と語った。

 これでソフトバンクは7連勝。優勝へのマジックは「5」となった。最短での優勝決定日は9月18日。日本ハムとの直接対決2連戦で連勝すれば引き分けの差もあり、一気にマジックが5も減る状況となる。

 近藤が五回に二盗を試みた際に右足を痛め、七回の打席で代打を送られ途中交代したのは気がかりだが、小久保監督就任1年目のVが眼前に迫ってきた。石川は「一戦必勝で目の前の試合を勝ちきるだけ」と力を込めた。