「西武1-0ロッテ」(16日、ベルーナドーム) 西武が1-0で勝利。ドラフト1位・武内夏暉投手がプロ初完投初完封で8勝目を飾った。 武内は七回まで完全投球。快挙を期待する雰囲気も漂い、球場がざわつき始めた。だが、味方が1死三塁の好機を逃し…

 「西武1-0ロッテ」(16日、ベルーナドーム)

 西武が1-0で勝利。ドラフト1位・武内夏暉投手がプロ初完投初完封で8勝目を飾った。

 武内は七回まで完全投球。快挙を期待する雰囲気も漂い、球場がざわつき始めた。だが、味方が1死三塁の好機を逃した八回、先頭ソトにこの試合初めて3ボール0ストライクとなった後、何とかカウントを整えたが、フルカウントから左前打を打たれた。

 それでもピンチを切り抜けると、八回に西川が先制の6号ソロ。九回のマウンドに上がった武内は藤原、岡の連打で1死一、二塁とされた。だが、ここも粘り、無失点。完封勝利を飾った。

 武内は初回からテンポ良くアウトを積み重ね、西武打線を寄せつけず。七回を終えて3ボールになったのも2度だけ。73球と完璧な投球内容で余力も残して終盤に入っていた。

 武内は今季19試合目の先発で8勝目。低迷するチームの希望の光となっている。

 お立ち台に上がった武内は完全試合については「五回を終わってから誰にも言われなかったが意識していました。もちろん狙ってました」と振り返ったが、完封勝利に「気持ち良すぎます。自分の持ち味を出せたかなと思います」と充実の笑顔だった。