12年ぶりの開催となる隠岐古典相撲大会(隠岐古典相撲大巾(おおはば)会、島根県隠岐の島町主催)が14日夕から15日正午すぎまで、同町役場西側駐車場であった。子どもから大人まで隠岐の各地から力士約200人が集まり、夜を徹して相撲を取り続けた…

 12年ぶりの開催となる隠岐古典相撲大会(隠岐古典相撲大巾(おおはば)会、島根県隠岐の島町主催)が14日夕から15日正午すぎまで、同町役場西側駐車場であった。子どもから大人まで隠岐の各地から力士約200人が集まり、夜を徹して相撲を取り続けた。

 隠岐古典相撲は、祝い事がある時に催される。15回目となる今回は、合併で誕生した隠岐の島町の町制施行20周年を記念し、計画された。

 会場に特設された土俵の周りには、大勢の観客が集まった。今大会も「行司口上」で始まり、行司が開催経緯などを説明した。続いて参加力士が次々に土俵に上がる「顔見せ土俵入り」。力士が四股を踏むと観客から「よいしょー」の声が上がった。10代力士による対戦「草結(くさむすび)」で取組が始まった。

 取組では、祝い事があった地域と近隣の「座元」、それ以外の「寄方(よりかた)」に分かれ、対戦する。2番勝負とし、先に勝った方は遺恨を残さないようにするため、次の勝負で勝ちを譲ることから「人情相撲」とも呼ばれている。(石川和彦)