「阪神2-1ヤクルト」(15日、甲子園球場) 阪神が3連勝で今季最多の貯金10。1点を追う二回に佐藤輝の14号ソロと前川の4号ソロの2者連続本塁打で逆転に成功した。デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏は「秋の浜風を味方につけた連続弾」と称賛…

 「阪神2-1ヤクルト」(15日、甲子園球場)

 阪神が3連勝で今季最多の貯金10。1点を追う二回に佐藤輝の14号ソロと前川の4号ソロの2者連続本塁打で逆転に成功した。デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏は「秋の浜風を味方につけた連続弾」と称賛した。

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 ともに見事に捉えていた二回に佐藤輝と前川が2者連続本塁打。いずれも右方向。左打者には不利な右翼から左翼方向への浜風が吹いていた中でのアーチだった。

 9月の秋口になると、浜風は右方向への打球が伸びていく性質を持つことがある。佐藤輝の本塁打は強いライナー性。一方、前川の打球は伸びるようにスタンドへ運ばれていった。前川は13日・広島戦に続いて先発出場した試合は2戦連続猛打賞。本来の調子を取り戻しつつある。

 前川は高卒3年目ながら強い自覚を持っている。例えば、打撃練習で他の選手のバットを借りて感覚を確認したり、本調子ではない時はエンドランを想定しながら打撃練習に取り組んだり、『想定と準備』を怠らず努力を重ねていける。その努力が実を結んでいる。

 チームとしては、乗っていける勝ち方が続いている。13日の広島戦から3試合連続の逆転勝利。首位・巨人が最も不気味に感じているチームはタイガースだろう。下から追いかける強みを生かした今後の戦いに期待していきたい。