「西武-ロッテ」(15日、ベルーナドーム) 引退試合に臨んだ西武・金子侑司外野手(34)が「1番・左翼」でスタメン出場。初回の第1打席でロッテ先発・佐々木朗希のフルカウントからの6球目、156キロのストレートに二ゴロに倒れた。初球から15…

 「西武-ロッテ」(15日、ベルーナドーム)

 引退試合に臨んだ西武・金子侑司外野手(34)が「1番・左翼」でスタメン出場。初回の第1打席でロッテ先発・佐々木朗希のフルカウントからの6球目、156キロのストレートに二ゴロに倒れた。初球から155キロの速球を投げ込んだ佐々木に全球直球勝負を挑まれた。カウント3-1からの5球目、外角低めにズバリと決まった156キロには、打席で一瞬、ニヤリと笑みを浮かべた。

 試合前に臨んだ引退会見で金子は、最後の試合で佐々木と対戦することになり「勘弁してくれよ、という感じ」と苦笑い。「巡り合わせ的には逆に持っているのかな。1打席目から「はやっ」て言っちゃうかもしれないけど、精いっぱい自分のプレーをして1本打てたら」と意気込んでいた。

 金子は1日に今季限りで現役を引退すると発表。この日、引退選手・特例で出場選手登録され、6月1日・巨人戦以来の出場となった。試合後に引退セレモニーが予定されている。

 京都・立命館宇治高-立命大から13年にドラフト3位で入団し、16年に53盗塁、19年は41盗塁でタイトルを獲得。両打ちで、スピードを生かした守備にも定評があり、18、19年のリーグ連覇にも貢献した。過去2年はいずれも出場が50試合に届かなかった。今季これが37試合目の出場。