オリックス・比嘉幹貴投手(41)が、今季限りで引退することが15日までに分かった。球団からも近日中に発表される。 この日、ソフトバンク戦が行われる京セラドームに合流。挨拶を行い、拍手を送られた。 今季1軍では4試合に登板し、防御率0・00…

 オリックス・比嘉幹貴投手(41)が、今季限りで引退することが15日までに分かった。球団からも近日中に発表される。

 この日、ソフトバンク戦が行われる京セラドームに合流。挨拶を行い、拍手を送られた。

 今季1軍では4試合に登板し、防御率0・00。ファームでは12試合に登板し、1勝0敗、防御率1・59という成績を残していた。4月24日に左膝の鵞足(がそく)炎の診断を受けてから2軍調整。8月27日のウエスタン・ソフトバンク戦の登板以降は、登板機会がなかった。

 このほど取材に応じた比嘉は「体と相談という形ですし、今は状態がよくないので、練習はできていますけど、まだゲームにはという感じで」と明かし、今後については「僕も1年、1年と思ってやっている感じですので…」と話していた。

 長くにわたって共にオリックスを支えたT-岡田、安達が引退を発表したことについては「10年以上も一緒にいい思いも一緒にできたし、苦しい思いもしてきた。2人には話もして、お疲れさんと伝えました」と柔和な表情を浮かべていた。

 比嘉には忘れられない一日がある。2010年9月5日。1年目でプロ初勝利を挙げた翌日だった。岡田監督に監督室へ呼ばれ、ほぼ初めての2人きりでの会話。「初勝利、おめでとう」。そう言われて、監督賞にも選ばれた。「すごいうれしかったですね。普段はあんまり会話がなかったですけど、あの言葉は覚えていますね」。ルーキーイヤーから15年間のプロ生活。リーグ3連覇に貢献し、サイドスローで通算417試合に登板した右腕がユニホームを脱ぐ。