<阪神4-3広島>◇14日◇甲子園ドロ沼から抜け出せそうで抜け出せなかった。3位広島が2位阪神にサヨナラ負けを喫し、今季初の6連敗に沈んだ。3-3の同点の9回2死一、三塁、回またぎの黒原が中野に中前打を許して試合終了。新井貴浩監督(47)は…

<阪神4-3広島>◇14日◇甲子園

ドロ沼から抜け出せそうで抜け出せなかった。3位広島が2位阪神にサヨナラ負けを喫し、今季初の6連敗に沈んだ。3-3の同点の9回2死一、三塁、回またぎの黒原が中野に中前打を許して試合終了。新井貴浩監督(47)は敗因について「今日は自分のちょっと継投ミスかなと。ワンテンポ遅れた」と自戒した。

中継ぎ陣が足を引っ張った。6回無失点と好投した先発森に代わり、7回から2番手で島内を投入した。死球、右前打で一、二塁とされ、代打前川には四球で満塁のピンチを招いたところで森浦にスイッチ。しかし、味方守備のミスもあり一気に同点に追いつかれた。指揮官は「一、二塁で(代打)前川のところで(島内を)代えてあげるべきだった」と下唇をかんだ。

打順を入れ替えた打線は機能した。指揮官は「どういう並びにしたら線になるかなというところを考えて」と坂倉を2年ぶりに2番に起用し、野間を今季2度目の4番に抜てき。4回、先頭坂倉が右翼線への二塁打を放つと、1死三塁から野間が中犠飛を放って先制。6回は先頭の秋山、坂倉が単打でつなぎ、1死二、三塁から野間がしぶとく二塁へ転がして2点目を奪取。続く小園の左前適時打もあり3点を先取したが、投打がかみ合わなかった。

今季初の4カード連続負け越しで、9月は早くも10敗目。最大14あった貯金は5まで減少した。15日からはホームで1ゲーム差のDeNAとの2連戦を迎える。指揮官は「1戦1戦という気持ちで明日も戦いたい」と懸命に前を向いた。【古財稜明】

広島島内(7回から登板も1/3で3失点)「バッターと勝負できていなかった。チームに申し訳ないです」

広島森(先発で6回無失点と好投)「連敗中で何とか流れを持ってこれるような投球がしたかったんですけど、結果こうなったので、まだ少しできたことはあったのかなと思います」