パリパラリンピック競泳の男子100メートル平泳ぎ(知的障害)で銅メダルを獲得した、愛媛県今治市出身の山口尚秀選手(23)=四国ガス所属=が13日、県庁を表敬訪問した。中村時広知事からは、「愛顔(えがお)のえひめ文化・スポーツ賞」の「スポー…
パリパラリンピック競泳の男子100メートル平泳ぎ(知的障害)で銅メダルを獲得した、愛媛県今治市出身の山口尚秀選手(23)=四国ガス所属=が13日、県庁を表敬訪問した。中村時広知事からは、「愛顔(えがお)のえひめ文化・スポーツ賞」の「スポーツ大賞」が贈られた。
山口選手は同種目で1分2秒75の世界記録を持ち、2021年の東京大会では金メダルに輝いた。
パリでは連覇を目指したが、直前の7月末、トレーニング中に左足を骨折し、全治3カ月と診断された。約10日間の入院と手術、リハビリを余儀なくされ、「治すのに精いっぱいだった」。そんな中でも、決勝では187センチの長身を生かした力強い泳ぎを見せ、1分4秒94で3位に入った。
表敬訪問後、取材に応じた山口選手は「まずは左足の骨折を完治させて、来年シンガポールである世界パラ水泳選手権大会でベストを出したい」と話した。(川村貴大)