<社会人野球日本選手権・近畿地区最終予選:パナソニック9-1ニチダイ>◇敗者復活戦3回戦◇13日◇わかさスタジアム京都10月29日に京セラドーム大阪で開幕する本大会の出場権4枠を争い、パナソニック(門真市)が白星を挙げた。新人の坂下翔馬内野…

<社会人野球日本選手権・近畿地区最終予選:パナソニック9-1ニチダイ>◇敗者復活戦3回戦◇13日◇わかさスタジアム京都

10月29日に京セラドーム大阪で開幕する本大会の出場権4枠を争い、パナソニック(門真市)が白星を挙げた。

新人の坂下翔馬内野手(22=近大)が「8番遊撃」で先発し、2安打2得点の打撃と安定感を誇る守備で勝利に貢献した。

「踏み込む意識で、インコースを振り抜けた」「ランナーがいたので、引っ張った」と2本の二塁打を放つなど攻守で流れを呼び寄せた。近大でも遊撃が定位置で、現在も食事をする、3学年上の兄貴分・阪神佐藤輝明内野手(25)と三遊間を形成した。

パナソニックは、1974年(昭49)の第1回から地区最多出場で、29大会連続44度目の出場には、あと2勝、全勝が条件。今夏は都市対抗出場権を逃していたが、2大大会出場なしは創部75年目で1度もない。

この夏、背番号6の坂下に「すごくいい経験」があった。全体練習後、阪神でゴールデン・グラブ賞5度受賞の名手で同部コーチを務める鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)に教えを乞うと「やろうか」と快諾。2人きりで特守を行った。鳥谷コーチだからこそ「守備は楽じゃないといけないよ、習得に3年かかったけど」と足を起点に考える守備を約1時間、実践。「楽」という言葉の裏にある、足の運び方を軸とし、加えて無駄のない捕球や送球動作を学んだ。坂下は「大会に出るために、結果を残す準備をしている。今は一戦必勝で」と力強く意気込んだ。