阪神は13日、秋山拓巳投手(33)が今季限りで現役引退することを発表した。15日に会見を開く。3度の2桁勝利を挙げ、先発の主力として通算49勝を挙げた名右腕がユニホームを脱ぐ決断をした。17年に12勝と飛躍したが、その後は右ひざの痛みとの闘…

阪神は13日、秋山拓巳投手(33)が今季限りで現役引退することを発表した。15日に会見を開く。

3度の2桁勝利を挙げ、先発の主力として通算49勝を挙げた名右腕がユニホームを脱ぐ決断をした。

17年に12勝と飛躍したが、その後は右ひざの痛みとの闘いだった。18年10月に外側の半月板を除去する手術を受けた。ひざのクッションがなくなった。投球時は軸足になるため、体重移動の際の押し込みに大きな支障が出た。それでも工夫を重ねて、20年、21年と10勝をクリアした。

半月板は再生しないため、生涯付き合うと覚悟して毎日を過ごしてきた。ランメニューは一部制限しながらトレーニングを続けた。増加しやすい体重を年間通じてキープ。壮絶な努力のあとが見えた。

15年目を迎えた今年は2軍で先発登板を重ねてきたが、1軍には呼ばれていない。直近の登板は6回無失点と好投した今月8日のウエスタン・リーグ、オリックス戦。これまでキャンプで何度も投げた高知・安芸のマウンドだった。ラストイヤーも往時の姿は取り戻せなかったが、最後までバリバリの「現役」として、全うしようとしている。