J1北海道コンサドーレ札幌GK高木駿(35)が202日ぶりに“実戦”復帰した。今季開幕前日の2月23日、紅白戦の際に左膝前十字じん帯を断裂し、戦列を離れていたが、12日に大和ハウスプレミストドームサブグラウンドで行…

 J1北海道コンサドーレ札幌GK高木駿(35)が202日ぶりに“実戦”復帰した。今季開幕前日の2月23日、紅白戦の際に左膝前十字じん帯を断裂し、戦列を離れていたが、12日に大和ハウスプレミストドームサブグラウンドで行われた紅白戦でプレーした。

 大声で指示を出し、仲間とボールを追った時間に「楽しいっすね。疲れました」と笑顔を見せながら「まだまだ調子を上げていかないといけない部分はいっぱいあるが、けがした時以来のゲームに参加できたので。とりあえず良かった」と喜んだ。

 右膝の腱(けん)を左に移植する手術からの復活へ、下半身中心のトレーニングは今も続く。太もも周りはどこも1~2センチ太くなり「キックは飛ぶようになった感覚はある。パワーをスピードとかクイックネスに変換していきたい」。実感する力強さは、GKとしてより高みを目指すための確実な利となる。「新たな武器」を手にした高木が、目標とする10月の公式戦復帰へ、歩を進めていく。

(砂田 秀人)