阪神、オリックスで左腕投手として活躍し、力強い打撃でもファンを魅了したトレイ・ムーア氏(51)が12日、球団初の連覇を狙う古巣に熱いエールを送った。今回は日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)の招待で来日。古巣に向け「残りの14試合引き…

阪神、オリックスで左腕投手として活躍し、力強い打撃でもファンを魅了したトレイ・ムーア氏(51)が12日、球団初の連覇を狙う古巣に熱いエールを送った。今回は日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)の招待で来日。古巣に向け「残りの14試合引き続き頑張って、03年のスローガン『ネバーネバーネバーサレンダー(絶対に諦めるな)』のようにやってほしい」とゲキと飛ばした。

ひげがトレードマークの元助っ人は、03年に10勝を挙げ、18年ぶりの優勝の立役者となった。打撃では同年43打数14安打で打率3割2分6厘と“二刀流”で奮闘。投手陣には「練習すれば打てるよ」とニンマリ。03年当時の監督で、18年に亡くなった星野仙一さんについては「もちろん寂しいし、悲しい。偉大な存在だった」と回想した。現在は米国・テキサス州在住で、高校生の野球とアメフトの指導を行っている。

この日は大阪・中之島の日刊スポーツ大阪本社に来社後、甲子園でのDeNA戦のファーストピッチセレモニーに登場予定だったが、雨天中止で白紙となった。「20年ぶりの来日ですごく楽しみにしていたのに残念。雨男ではないけど、運が悪い」と肩を落とした。無念の帰国となった先輩助っ人に、初の連覇という吉報を届けたい。【古財稜明】