「ドジャース4-10カブス」(9日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手は三回に四球で出塁後、47個目の二盗に成功。4打数2安打2得点、1盗塁と2戦連続52度目のマルチ安打をマークするも、チームは敗れて連勝が止まった。 三回、ストレー…

 「ドジャース4-10カブス」(9日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は三回に四球で出塁後、47個目の二盗に成功。4打数2安打2得点、1盗塁と2戦連続52度目のマルチ安打をマークするも、チームは敗れて連勝が止まった。

 三回、ストレートの四球で出塁した大谷。続くベッツへの2球目、完璧なスタートを切って今季47個目の盗塁となる二盗を成功させた。スタンドからは大歓声が降り注ぎ、前人未到の「50本塁打-50打点」へ一歩前進した大谷。ただ「記録よりもチームの勝利が優先」と語っていた姿勢は五回の第3打席でにじんだ。

 1死一塁から中前打を放ち、一、三塁と好機を拡大した。そしてベッツの打席でカウント2-1から完璧なスタートを切った。ただベッツが浮いた変化球をきれいに捉え中前にはじき返したため、48盗塁目はならず。ただ反撃ムードを高めるタイムリーに、大谷は三塁ベース上からベッツに拍手を送った。

 そして七回の第4打席は右中間へきれいにはじき返し、相手右翼手がファンブルする間に一気に二塁を陥れた。そして続くベッツが左翼席へ価値ある2ラン。MLB屈指の1、2番コンビで反撃ムードを高めたが、それ以上にボロボロだったのは投手陣だ。

 初回にビューラーがベリンジャーに先制2ランを被弾するなど一挙3失点。ベッツの適時打などで2点差に迫った直後の六回には、先頭打者への四球から4安打を集中されて3点を失った。ベッツの2ランで追い上げた直後の八回にも失点。九回はミスもあり、ダメ押しの2点を奪われ2桁失点に到達した。

 カブス打線に先発全員の16安打を浴びて10失点のドジャース投手陣。次戦は山本由伸投手の復帰登板となる中、ヤンキース3連戦で沈黙していた相手を起こしてしまった形だ。鈴木誠也外野手にも4試合ぶりの安打となる左前打が飛び出すなど、ワイルドカードでのプレーオフ進出へ息を吹き返した形だ。

 チームは連勝がストップ。地区優勝へ着実にマジックを減らしている中、9月3度目の2桁失点を喫してしまった投手陣がやや気がかりだ。