日本ボクシング連盟は9日、都内で記者会見を行った。仲間達也会長は五輪でのボクシングの地位を守るために昨年設立された新団体「ワールド・ボクシング(WB)」の加盟が6日に承認されたことを発表した。 組織運営の問題でIOCから統括団体の承認を取…

 日本ボクシング連盟は9日、都内で記者会見を行った。仲間達也会長は五輪でのボクシングの地位を守るために昨年設立された新団体「ワールド・ボクシング(WB)」の加盟が6日に承認されたことを発表した。

 組織運営の問題でIOCから統括団体の承認を取り消された国際ボクシング協会(IBA)からは現状は脱退しない方針で重複加盟となった。IOCは28年ロサンゼルス五輪の同競技の開催は新団体の設立が条件としている。日本はいきなり移行するのではなく「少しずつかじを切る」と仲間会長。「ワールドボクシングがしっかりとIOCの承認を得てオリンピックへの道がしっかり見えてきた時にIBAを離れる」とプランを語った。

 IBAは重複加盟を認めていないため、「これからどういう反応をしてくるか戦々恐々としている状況」と脱退を要求される可能性は残るが、他国の状況と照らし合わせると「すぐに除名とかはないんじゃないかと予想しています」という。今後は9月後半にウランバートルで開催されるWB主催大会に男女計8選手を派遣予定としている。

 また、28年ロサンゼルス五輪への強化プランとして「須佐JAPAN」方針を打ち上げた。須佐勝明氏をハイパフォーマンスディレクター(HPD)に置いて、「男女の強化をある程度統合した強化体制をつくる」方針。「金メダル2個以上、男子3人、女子3人出場」が目標となる。