「パリ・パラリンピック・陸上女子マラソン(視覚障害T12)」(8日、ラクールヌーブ~アンバリッド) 3番目にゴールしたスペイン選手がレース後に失格となり、4着だった前回金メダルの道下美里(三井住友海上)が繰り上がって銅メダルを獲得した。ス…

 「パリ・パラリンピック・陸上女子マラソン(視覚障害T12)」(8日、ラクールヌーブ~アンバリッド)

 3番目にゴールしたスペイン選手がレース後に失格となり、4着だった前回金メダルの道下美里(三井住友海上)が繰り上がって銅メダルを獲得した。スペイン選手の失格は、ゴール直前に男性伴走者が力尽きたのか大きくよろめいた際に選手が伴走者の手を握ってしまったことが違反とみなされた。競技規則では、伴走者はガイドロープでの誘導が義務付けられている。

 42・195キロを走り終える直前の悲劇的なシーンはSNSでも話題になり、「ゴール直前で疲れて倒れそうになったガイドを助けて失格になった。これは悔しいだろうな」「かなり高齢のガイドに見えますが、理不尽な判定ですね」「ガイドの人がゴール前フラフラで選手が手を握ったので失格ってつらいね」などとあわれみや同情のコメントが。一方で「失格の選手については判定見るとなんとも言えないけど…それがルールだからしょうがないね…」というコメントもあった。

 2022年には東京五輪・パラ1周年事業として行われた東京レガシーハーフマラソンで、道下が当時の世界記録を上回る「1時間23分34秒」でゴールしたが、伴走者が先にゴールする違反で失格に。伴走者による誘導は厳密にルールが運用されている。