今秋から米・スタンフォード大に進学予定の佐々木麟太郎(19)が9日、岩手県花巻市内で練習を公開した。 約1時間の練習の中でフリー打撃も行った佐々木。木製と大学の試合でも使う金属バットの両方を使い計46スイング。20本の柵越えで8本の場外弾…

 今秋から米・スタンフォード大に進学予定の佐々木麟太郎(19)が9日、岩手県花巻市内で練習を公開した。

 約1時間の練習の中でフリー打撃も行った佐々木。木製と大学の試合でも使う金属バットの両方を使い計46スイング。20本の柵越えで8本の場外弾。両翼92メートル、中堅120メートルの球場で規格外の打撃を見せた。「練習自体は毎日やっている。いつも通り変わりなく過ごしているかなと思います」と汗をぬぐった。

 佐々木は3月に高校卒業後、渡米しスタンフォード大の寮に入寮。先行して授業や練習に参加し学業課題などもこなしている。大学での対外試合には出場しておらず、練習や紅白戦に限ってプレー。6月のシーズン終了後に選手が個々人で自己鍛錬や成長を目指したり、対外的なアピールとなる「サマーリーグ」には出場していた。

 サマーリーグでは「来年のシーズンにつなげる経験を得るのが目標で、試合数と打席数を重ねられたことが一番の手応え」と振り返った。またアメリカの地では、高校の先輩にあたりメジャーリーグで活躍しているドジャース・大谷翔平やアストロズ・菊池雄星の試合観戦や食事をともにすることも。「誇りです。すごいです。近づけるようにと思っている」と語った。

 今月下旬には再びアメリカに戻り、本格的な授業、練習が始まる。「ここからが大事になってくる。野球だけではいかないのは大学生活。勉強も野球も食らいついていくだけかなと思います」と力を込めた。