「広島3-4中日」(8日、マツダスタジアム) 広島が反撃及ばず首位再浮上を逃した。初回に玉村昇悟投手が3点の先制を許し、終盤に打線が沈黙して惜敗。2カード連続の負け越しで、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「改めて1点を取る野球を」と…

 「広島3-4中日」(8日、マツダスタジアム)

 広島が反撃及ばず首位再浮上を逃した。初回に玉村昇悟投手が3点の先制を許し、終盤に打線が沈黙して惜敗。2カード連続の負け越しで、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「改めて1点を取る野球を」と原点回帰を求めた。10日からは本拠地で巨人との首位攻防3連戦に臨む。

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 初回に3点を取られた玉村は、やはり先頭・岡林へのストレートの四球が響いてしまった。7日の試合でチームが勝ってカード勝ち越しがかかったマウンド。緊張やプレッシャーがあったんじゃないかな。立ち上がりから変化球が高めに浮く場面も見受けられたし、厳しいコースへの投球がボール判定になることもあった印象だね。後を受けた中継ぎ陣は、松本が木下にソロを浴びたけど、みんな奮闘した姿を見せてくれた。

 打線は、2点を追う五回の攻撃が今日一番のポイントだったように映った。野間の適時打で1点差に迫り、なおも無死一、三塁。ここで小園は一ゴロに凡退した。何とか1点を奪うためには、セーフティースクイズという策を施しても良かったと思う。中日のリリーフ陣は強力だし、そうそう得点機は訪れない。まずは同点にしなければいけなかった状況だった。

 シーズンも大詰めに差しかかり、ここから先は1点勝負の試合が続く。「4番だから、5番だから」という考えにこだわらず、改めて1点を取る野球にフォーカスしながら攻めていってほしい。