<関西学生野球秋季リーグ:関大4-2近大>◇8日◇第1節2回戦◇わかさスタジアム京都秋季リーグの第1節2回戦が行われ、関大が近大から今秋初勝利を挙げた。最速154キロ左腕の金丸夢斗投手(4年=神港橘)が、今年5月11日の春季リーグ関学大戦以…

<関西学生野球秋季リーグ:関大4-2近大>◇8日◇第1節2回戦◇わかさスタジアム京都

秋季リーグの第1節2回戦が行われ、関大が近大から今秋初勝利を挙げた。最速154キロ左腕の金丸夢斗投手(4年=神港橘)が、今年5月11日の春季リーグ関学大戦以来、約4カ月ぶりに対外戦で登板。今春のリーグ戦全敗で11連敗中の立命大は今春王者の関学大に勝利し、今年のリーグ戦初白星。ともに1勝1敗で3回戦にもつれ込んだ。同大はサヨナラ勝利で京大との接戦を制し、勝ち点1を獲得した。

   ◇   ◇   ◇

阪神などがドラフト1位候補に挙げる金丸が9回に3番手で登板した。1死満塁のピンチを背負うも二飛と空振り三振で試合を締めた。1回2安打1四球2奪三振無失点だった。「感覚は全然ダメだったが、投げていくうちに良くなってきた」と振り返り「次から徐々に感覚を取り戻して最後良い形で投げられるように」と意気込んだ。

対外試合は5月12日の春季リーグ関学大戦(甲子園)以来の約4カ月ぶり。7月下旬の紅白戦以降打者に対して投げることもなく「ぶっつけ本番」で臨んだ。今年3月の侍ジャパントップチーム欧州代表戦で球場にどよめきを起こした速球。この日はスカウトのガンで最速150キロを計測し直球で2奪三振。「抑えてくれると自信を持って送り出した」と語る小田洋一監督(58)も「あんなに速い球を投げるとは」と驚いた。

9日の3回戦もブルペン待機の予定で、小田監督が第2節以降は「状態が上がればポジションも変わるかもしれない」と明かした。

2人体制の阪神、巨人などプロ5球団が視察。巨人の岸スカウトは「久しぶりの登板であれだけ投げられるので、すごいの一言」と評価。金丸は自身で、一番良い状態と比べ「感覚としては60、70(%)くらい。まだまだできると思っている」と今後を見据えた。【塚本光】