<日本ハム4-5オリックス>◇8日◇エスコンフィールド日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、自己記録を更新する16試合連続安打を放った。初回2死、オリックス宮城から中前打。対宮城は20年の初対戦から通算9打席目で初安打となった。1点差に迫った…

<日本ハム4-5オリックス>◇8日◇エスコンフィールド

日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、自己記録を更新する16試合連続安打を放った。初回2死、オリックス宮城から中前打。対宮城は20年の初対戦から通算9打席目で初安打となった。1点差に迫った9回1死二、三塁では一時同点に追いつく右前適時打も放ったが、延長戦の末、連勝は4でストップ。8年ぶり貯金16はお預けとなった。

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自己記録更新の16試合連続安打、5度目の猛打賞、9回には試合を振り出しに戻す同点打…。好調のバットから快音を響かせた清宮だが、試合後は猛省していた。「もう、そんなことはどうでもいいってぐらい、最後のミスが申し訳なかったっす」。謝罪の言葉しか出てこなかった。

1点差に迫った9回1死二、三塁。カウント1-1から、マチャドのチェンジアップに反応。右前に運ぶ同点打を放ったが、一塁を蹴ったところで、外野からの返球でタッチアウトになった。1死一、三塁のはずが2死三塁に。塁に残っていればサヨナラ勝ちの可能性もあっただけに「僕が悪いっす…僕が悪いっす。せっかくのチームの流れを止めてしまった」とうつむいた。

だが3万4124人の大観衆を沸かせた清宮を、新庄監督は責めなかった。「次の塁、次の塁っていうところを狙う気持ちが分かるんで。あそこは(一塁の)代田コーチが早めに声をかけて。『ストップ、ストップ』と。打ったバッターはもう全力疾走しますよ」。ここまでどんなに活躍しても、“愛あるイジり”で対応してきたが、この日は優しく包み込むようにフォローした。

連勝は4で止まり首位ソフトバンクとのゲーム差は再び8に広がったが、9回に3点差を追いつく粘り強さは見せた。清宮は「本当に切り替えていくしかないんで。次から…楽しんでいきます」。打率3割2分と好調だった8月に続き、9月も6試合で22打数11安打3打点。脅威の5割ヒッターが先頭に立ち、タカをつかまえにいく。【永野高輔】