<福岡6大学野球:日経大7-0(7回コールド)>福教大◇8日◇第1週第2日◇九共大今春2位の日経大が7-0の7回コールドで福教大を下し、2連勝を飾った。高校時代、「阿部慎之助(巨人監督)2世」と呼ばれ、プロ注目だった5番渡辺大和外野手(3年…

<福岡6大学野球:日経大7-0(7回コールド)>福教大◇8日◇第1週第2日◇九共大

今春2位の日経大が7-0の7回コールドで福教大を下し、2連勝を飾った。高校時代、「阿部慎之助(巨人監督)2世」と呼ばれ、プロ注目だった5番渡辺大和外野手(3年=高野山)が3ランを含む2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。今春、外野にコンバートされ、秋から中堅のレギュラーに定着。高校通算23本塁打の打力に磨きをかけて、高卒で果たせなかったプロ入りを目指す。

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高校時代に「右の大砲候補」としてプロから注目された渡辺大が、自慢のパンチ力でチームを連勝に導いた。3回無死一、三塁。内角直球に詰まり「入ったらいいな」と感じた打球が、左翼場外に消えた。ホームイン後のベンチ前で、やると決めていたアイドルグループ「ME:I(ミーアイ)」が行うポーズを仲間と初披露して、大学通算本塁打7本目を喜んだ。試合前から動画を見てテンションは最高潮。4回にも中越え二塁打(中堅手の失策で三塁進塁)を放つ暴れぶりだった。

高野山(和歌山)時代の恩師の伊藤周作監督は、中大で阿部を指導した経験を持つ。「阿部さんより飛ばしている。いいものを持っていると言われました」と渡辺大。伊藤監督のもとで成長し、高校通算23本塁打、高3夏の和歌山大会は4番で4強に導いた。プロ志望届を提出したが、ドラフトで指名漏れ。縁があった福岡・太宰府市の大学で、さらなる飛躍を期した。

「高校で悔しい思いをした。大学でプロを目指してやって行きたい」と意気込む。「戦艦大和」「大和魂」が好きという父猛さん(52)が命名した渡辺大和が、大きな夢を追う。【菊川光一】

◆渡辺大和(わたなべ・やまと)2004年(平16)2月16日、和歌山・橋本市生まれ。野球は西部小4年から西部リーグスターズで始め、捕手。橋本中央中では和歌山ホークスヤングに所属。大学では2年春からベンチ入りし今秋から中堅レギュラー。177センチ、90キロ。右投げ右打ち。