<広島3-4中日>◇8日◇マツダスタジアム広島が接戦の末に力尽き、終盤戦で手痛い2カード連続負け越しを喫した。先発玉村が細川に左中間への2ランを浴びるなど課題の初回に3失点。2番手松本も4回に木下に左越えソロを許し4点を先取された。打線が3…

<広島3-4中日>◇8日◇マツダスタジアム

広島が接戦の末に力尽き、終盤戦で手痛い2カード連続負け越しを喫した。先発玉村が細川に左中間への2ランを浴びるなど課題の初回に3失点。2番手松本も4回に木下に左越えソロを許し4点を先取された。打線が3点を返し1点差まで追い上げるも、あと1歩届かず。新井監督は「みんな最後まで諦めない、追いついてひっくり返すっていうような気持ちが出ていた」と前向きに振り返った。

勝負手が実らなかった。守護神栗林を4月7日の中日戦以来、今季2度目となるビハインドの場面で起用した。指揮官は「相手も強力なクローザーなので、もう1点もあげられないところで、野手陣へのメッセージというかね」と説明。栗林は1回を無失点で切り抜けチームに流れを引き寄せたが、最終回で打線が応えることができなかった。

これで中日戦は2試合を残して2年ぶりのシーズン負け越しが決まった。9日の休日を挟み10日からホームで1ゲーム差で追う首位巨人との直接対決を迎える。指揮官は「どこが相手だろうが、1試合1試合、1球1球、みんなで頑張っていきたい」と気合をにじませた。6年ぶりのリーグ制覇へ、ここからが正念場だ。【古財稜明】

▽広島末包(3試合ぶりにスタメン復帰し、4点を追う4回に左前適時打)「(2試合欠場で)悔しい思いがあったので、今日は試合に出てなんとか仕事ができればと思っていました」

▽広島玉村(中日戦に先発し3回3失点で今季5敗目)「立ち上がりに失点してしまって、そこで悪い流れをつくってしまった。実力不足です」

▽広島栗林(1点ビハインドの9回に登板し、1回2安打無失点)「もっとテンポ良くいきたかった。3者凡退で抑えていれば流れが来ていたかもしれないので、そこは申し訳ないです」

▼首位巨人●、2位広島●の結果、巨人と広島は1ゲーム差で10日から直接対決3連戦を迎える。現在、巨人は65勝53敗6分け、広島が63勝53敗5分けで、直接対決は残り6試合。敗戦数が同じで、引き分けは巨人が1多いため、10日からの3連戦で巨人が3連勝してもマジックは点灯しないが、広島が3連勝した場合は広島にM16が出る。