「広島3-4中日」(8日、マツダスタジアム) 広島が反撃及ばず首位再浮上を逃した。これで2カード連続の負け越しで、今週を1勝5敗で終えた。中日に対しては3試合を残して今季の負け越しが決定した。 先発・玉村が課題を露呈させた。初回に福永の適…

 「広島3-4中日」(8日、マツダスタジアム)

 広島が反撃及ばず首位再浮上を逃した。これで2カード連続の負け越しで、今週を1勝5敗で終えた。中日に対しては3試合を残して今季の負け越しが決定した。

 先発・玉村が課題を露呈させた。初回に福永の適時打と細川の2ランで3点の先制を許した。初回は今季9失点目でイニング別では最多。課題の立ち上がりで痛打された。左腕は3回5安打3失点で降板。5敗目を喫した。

 打線は4点を追う四回に反撃へ転じる。3戦ぶりスタメンとなった末包の左前適時打で1点を返すと、石原の三ゴロの間に走者が生還し、2点差に詰め寄った。なおも2死三塁のところで新井監督は、この日1軍に昇格したばかりの切り札・松山を起用。結果は右飛に終わった。

 五回も先頭・秋山、矢野の連打で相手先発・柳を攻め、野間が中前へ1点差に迫る適時打。しかし、無死一、三塁から小園、坂倉、末包が凡退し、同点にはできなかった。

 結果的に四回から六回まで3イニング連続で先頭打者が安打を放ったが、好機を生かし切るまでには至らず。終盤は清水、松山、マルティネスという相手の鉄壁勝ちパターンに封じ込められた。

 自軍が勝利し、1差で追う首位・巨人が敗れれば首位再浮上という一戦だったが、白星をつかめず。中日に対しては今季8勝13敗1分けとなり、今季の負け越しも決まった。10日からは本拠地で巨人との首位攻防3連戦に臨む。