パリ・パラリンピック車いすテニスの男子ダブルス決勝で、三木拓也(トヨタ自動車)・小田凱人(東海理化)組が銀メダルを獲得した。三木選手(35)の出身地・島根県出雲市の市役所内のホールでは6日夜から7日未明にかけてパブリックビューイングがあり…

 パリ・パラリンピック車いすテニスの男子ダブルス決勝で、三木拓也(トヨタ自動車)・小田凱人(東海理化)組が銀メダルを獲得した。三木選手(35)の出身地・島根県出雲市の市役所内のホールでは6日夜から7日未明にかけてパブリックビューイングがあり、市民ら約80人が声援を送った。

 対戦相手は英国のアルフィー・ヒューエット、ゴードン・リード組。今年7月のウィンブルドン選手権決勝で敗れた相手だ。試合は序盤から劣勢となり、2―6で第1セットを落とした。

 市民らは大きなスクリーンに映し出される試合の映像を見つめ、三木・小田組がポイントを取ると棒状の風船を打ち鳴らしたり、日の丸の小旗を振ったりした。逆にポイントを取られると「あー」といった声が漏れた。

 第2セットも劣勢を挽回(ばんかい)できず、試合終了。三木選手が出雲高校時代に通っていた「梅津テニス教室」(松江市)で指導した梅津健太郎さん(44)は「相手が一枚上手だったが、最後までやり切ってくれた。初めてのメダル。おめでとうと言いたい」と話した。三木選手は今回が4回目のパラリンピック出場だった。(石川和彦)