「国民スポーツ大会・体操」(7日、SAGAサンライズパークSAGAアリーナ) 団体総合で争う成年女子で、パリ五輪開幕直前の7月に飲酒、喫煙問題で日本代表を辞退した宮田笙子(19)=順大=が騒動以降では初の実戦で、五輪代表入りを決めた5月の…

 「国民スポーツ大会・体操」(7日、SAGAサンライズパークSAGAアリーナ)

 団体総合で争う成年女子で、パリ五輪開幕直前の7月に飲酒、喫煙問題で日本代表を辞退した宮田笙子(19)=順大=が騒動以降では初の実戦で、五輪代表入りを決めた5月のNHK杯以来約4カ月ぶりの試合に臨んだ。福井県代表として3種目に出場し、チーム合計213・096点で6年ぶり6度目の優勝に貢献した。成年男子で、パリ五輪3冠の岡慎之助(20)=徳洲会=が五輪後の初の実戦に臨み、出場した岡山県は合計323・025点で5位。大阪府が優勝した。

 金メダル3個、銅メダル1個を獲得したパリ五輪以降、凱旋試合となった岡は地元の岡山県から出場。着地で精彩を欠くなど、五輪の疲労が見えた内容だった。6種目合計では全体13位の合計82.131点。チームの優勝も逃し「本当に満足いく結果でも演技でもない」と悔しがった。

 パリで一躍注目され、この日も会場中の視線を集める存在だった。ひときわ大きな拍手や歓声が王者を包んでいた。「会場のみんなが見てくれてプレッシャーもあった。すごい緊張感の中で久々に演技で小さくなった」と苦笑いで振り返った。

 種目別で金メダルを獲得した鉄棒では、F難度のリューキンを新たに投入したが落下。「今のDスコア(難度点)だと勝負できない。きれいさだけでなく完成度も上げたい」と新たな武器獲得へ意欲を燃やした。