「阪神9-4中日」(4日、甲子園球場) 17試合連続でともしたHマークが大反攻の合図だった。2点ビハインドで迎えた初回、阪神・近本光司外野手は小笠原のカーブを技ありで左前へ運び、チャンスメーク。中野の連打で二塁へ進むと、森下の右中間二塁打…

 「阪神9-4中日」(4日、甲子園球場)

 17試合連続でともしたHマークが大反攻の合図だった。2点ビハインドで迎えた初回、阪神・近本光司外野手は小笠原のカーブを技ありで左前へ運び、チャンスメーク。中野の連打で二塁へ進むと、森下の右中間二塁打でホームを駆け抜けた。

 「結果的に勝って良かったです」。試合後は涼しげにチームの勝利をかみしめた。どんな状況でも近本が塁に出ればベンチもスタンドも得点ムードに一変。62得点はヤクルト・村上の66得点に次いでリーグ2位タイだ。

 2本目は6-2の四回1死。今度は小笠原の144キロの直球を左前へはじき返した。今季138安打はヤクルト・長岡を抜き去り、リーグトップに立った。21年は178安打で最多安打を獲得。3年ぶりのタイトル奪回も視界に入ってきたが、近本は冷静だ。「そうなんですか!?」と驚きつつ、「現段階なので。明日打てなければ何もかも変わる」と受け止めた。

 「今週は絶対に落とせないので。一つ一つしっかり勝ちきることが大事だと思います」。残り20試合。先を見ることなく、リードオフマンの役割を果たしていく。