バスケットボールB1の長崎ヴェルカの新体制発表会が3日、建設が進む長崎スタジアムシティ(長崎市幸町)のハピネスアリーナであった。Bリーグ参入4年目の今季のスローガンは「TOGETHER,WE RISE」。選手、スタッフやブースター(ファン…

 バスケットボールB1の長崎ヴェルカの新体制発表会が3日、建設が進む長崎スタジアムシティ(長崎市幸町)のハピネスアリーナであった。Bリーグ参入4年目の今季のスローガンは「TOGETHER,WE RISE」。選手、スタッフやブースター(ファン)一丸となってリーグの頂点を目ざすという思いを込めた。

 発表会で伊藤拓摩GMは「とことん結果にこだわるシーズンにしたい。バスケで長崎を、長崎から日本を盛り上げたい」とあいさつ。チームを支えるスタッフも中東や欧州も含む世界各地から優秀な人材を集めたことなどを説明し、「Bリーグ全体から長崎の優勝もあると思われるチームにする」と抱負を語った。

 今季から指揮を執るモーディ・マオールHCは「(選手も入れ替わり)去年との比較はできない新しいチームになっている。優勝は簡単ではないと理解しているが、自分たちなら何か起こせるのではないかと思っている」と述べた。

 新加入の人気選手、川真田紘也は「(B1年間王者を決める)チャンピオンシップで勝つのが目標。体を張ったプレーで貢献したい」と話した。トレードマークの鮮やかな髪色は、「カステラ色」(本人)という金色に。「バスケ以外でも長崎のため一肌脱ごうと思っている」と明るく話した。

 ヴェルカは14日、同アリーナに強豪の琉球ゴールデンキングスを迎えてプレシーズンゲームを実施。これが同アリーナで初めての試合になる。

 今季からクラブのパートナーとなった大王製紙の商品ロゴなども入った新ユニホームも発表された。チームカラーのネイビーブルーのホーム用は「未来に向かい常に前に突き進む勢いと、バスケットに対する熱い情熱を込めた」デザイン。ニューバランスジャパン(久保田伸一社長)がBリーグ用として初めて手がけた。

 同社はスタジアムシティにも出店。ヴェルカや、施設を運営するリージョナルクリエーション長崎と一緒に地域活性化に取り組む。店舗には足にピッタリ合うシューズを選べるよう3D計測器を備えるほか、レプリカユニホームなどヴェルカ関連の商品も置く。

 8月にあった記者会見で、久保田社長は「店舗によってはランニングクラブを立ち上げたり、ボランティア活動をしたりする事例もある。地域と深い関係が築けるような企画を考えていきたい」などと語った。(寿柳聡)