「ダイヤモンドバックス6-11ドジャース」(2日、フェニックス) ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打2四球、3盗塁、2得点。同地区内のライバルとの首位攻防戦で打って、走る活躍で、自身の持つMLB記録を更新す…

 「ダイヤモンドバックス6-11ドジャース」(2日、フェニックス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打2四球、3盗塁、2得点。同地区内のライバルとの首位攻防戦で打って、走る活躍で、自身の持つMLB記録を更新する「44本塁打-46盗塁」を達成。同4連戦を3勝1敗とし、首位の座をがっちりキープした。

 大谷は、過去の対戦打率・182(11打数2安打)、1本塁打、5三振の左腕E・ロドリゲスに対し、初回の打席は右前打。2ボールから低めストライクの148キロシンカーを見送った後、内寄り148キロを芯でとらえ、インプレーになった打球では自身9番目に速い時速189キロの痛烈な打球をはじき返した。

 両軍無得点の三回無死二塁の好機は進塁打となる二ゴロ。初球の内角ボールになるシンカーを空振りし、ボールを挟んで連続ファウルで追い込まれたが、厳しいスライダーをファウルでしのぎ、8球目を右方向へ転がした。ベンチに戻るとハイタッチで迎えられた。続くベッツが適時打で先制点をたたき出すと、フリーマンにも20号2ランが飛び出した。

 2点リードの四回2死三塁の打席はストレートの四球。ベッツの打席でカウント1-2から二盗を成功させてシーズン44盗塁。自身の持つMLB記録を更新する「44-44」を達成した。

 敵地ファンから歓声を浴びたのは、2点リードの七回の打席。2番手左腕モンゴメリーから右前打を放って、49度目のマルチ安打を達成すると、次打者ベッツの打席で二盗、三盗を連続で成功させ、シーズン46盗塁を記録。自己最多タイ、8月3日のアスレチックス戦以来、2度目の1試合3盗塁をマークし、連続盗塁記録を23に伸ばした。フリーマンの犠飛で貴重なホームを踏み、5番スミスが2点適時打で点差を広げた。

 八回の第5打席はフルカウントから7球目の内角低めカーブをしっかり見送って四球。この日4度目の出塁を記録すると、ベッツの左翼線二塁打で一気に生還した。打者一巡で5点を奪う猛攻に加わった。

 7点リードの九回2死走者なしの打席は見逃し三振。カウント2-2から自信を持って見送って外角低めのスイーパーをストライクと判定され、思わず、球審の方を振り向いた。ストライクゾーンを外れた1球に苦笑いを見せた。

 この日は、右手指骨折を押して出場しているフリーマンが20、21号で計5打点。4番T・ヘルナンデスはサイクル安打にあと本塁打を残す5打数5安打2得点と大暴れした。