岩手県と秋田県を結ぶ山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」で1日、急勾配の坂道を自転車で走るロードレース「八幡平ヒルクライム」(実行委員会主催)が開かれた。関東や東北各地など全国から約370人が参加し、ゴールを目指して力強くペダルをこぎ続…
岩手県と秋田県を結ぶ山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」で1日、急勾配の坂道を自転車で走るロードレース「八幡平ヒルクライム」(実行委員会主催)が開かれた。関東や東北各地など全国から約370人が参加し、ゴールを目指して力強くペダルをこぎ続けた。
コースはメインの約19・1キロと、ビギナー向け約8キロの2種類。標高差は最大1083メートルあり、年齢や自転車のタイプ別など11クラスで実力を競った。
台風10号の影響が心配されたものの、周辺は早朝から青空が広がった。背後には岩手山がそびえ、山頂近くは爽やかな風が吹いていた。絶好のサイクリング日和の中、選手たちは松尾八幡平ビジターセンター(岩手県八幡平市柏台1丁目)をスタート。木々に覆われたエリアを走り抜けたあと、険しい坂道を駆け上がった。冷たい水が用意された給水所ではのどを潤したり、背中に流して気合を入れ直したりしていた。
この日に備えてトレーニングを重ね、56分16秒でゴールした盛岡農業高校1年の松本貫汰(かんた)さん(16)は「練習より速く走ることができ、やりきった。満足のレースでした」と笑顔で話した。(小幡淳一)