【静岡】パリ・パラリンピック日本選手団の金メダル第1号に、浜松市出身で競泳の鈴木孝幸選手(37)が輝いた。6大会連続出場のベテランの活躍に祝福の声があがった。 鈴木選手は浜松市立三方原中学から聖隷クリストファー高校に進学。3年生だった20…

 【静岡】パリ・パラリンピック日本選手団の金メダル第1号に、浜松市出身で競泳の鈴木孝幸選手(37)が輝いた。6大会連続出場のベテランの活躍に祝福の声があがった。

 鈴木選手は浜松市立三方原中学から聖隷クリストファー高校に進学。3年生だった2004年アテネ大会のメドレーリレーの銀をはじめ、これまでに計10個のメダルを獲得してきた。

 今回の50メートル平泳ぎ(運動機能障害SB3)は、金メダルに加え、北京大会以来16年ぶりの自己新記録でもあった。

 鈴木選手に地理を教えたという聖隷クリストファー中・高校の敷浪いづみ教頭は「明るく、ものおじしない性格だった。苦労はあると思うが、障害の有無を気にせず接することができる生徒だった」と振り返る。37歳で自己新を出しての金メダルに「尊敬に値する。活躍を見届けるよう生徒たちに伝える」と話した。

 浜松市は庁舎内に「祝 金 がんばれ‼」などとして今後の出場種目も記した横断幕を掲げた。中野祐介市長は「ベテランがパリでもやってくれた。残りの種目にも期待を込め、市民一丸となって応援していく」とコメントした。

 鈴木康友知事は「金メダルは長年にわたる努力のたまものだ。第一線で活躍を続ける姿に、多くの県民が勇気づけられた」とした。(青田秀樹)