この記事ではスライスサーブを打つ際のポイントについて詳しく解説する。
目次
1. スライスサーブが打てるようになったらどう変わるのか?
2. 曲がって滑るスライスサーブ 2つのポイント
 2-1. ボールの当て方
 2-2. 身体の開き具合
3. スライスサーブを打つとき、トスの位置は?
 3-1. ボールをどっちに上げればいいのか?
 3-2. 回転量がポイント
4. スライスサーブの戦術
 4-1. デュースサイド
 4-2. アドサイド
5. まとめ
スライスサーブが苦手な方、うまく曲がらない方の特徴は、回転をかけようとしすぎて必要以上に回転をかけていることにある。するとボールに力が伝わらないので、なんとなく回転がかかっているけど飛んでいかないという場合が多くなる。
最初、打つときは回転量に意識がいきがちだが、しっかりとボールに厚くあてることを意識しはじめると曲がり、滑りやすくなって相手を追い込むことができるようになっていく。
■コーチ紹介■
【田村和也】
元日本リーグや国際大会でも活躍。長身から繰り出されるサーブは時速200キロ。コーチとしては選手目線からの試合で使えるアドバイスにも定評がある。
主な戦績
・亜細亜大学フューチャーズベスト16(国際大会)
・全日本選手権ダブルスベスト16
・JTT愛媛オープンダブルスベスト4
・潮見オープン シングル・ダブルス準優勝
・Itf world tennis masters tour Senko cup 2022年 2023年 連覇

1. スライスサーブが打てるようになったらどう変わるのか?

相手をコートの外に追い出すと、相手のバランスを崩すのに役立つ。そういった点でスライスサーブを覚えて打てるようになると、サービスゲームが有利に試合運びができる。

2. 曲がって滑るスライスサーブ 2つのポイント

スライスサーブを打っていくために必要なことは2つ、1つ目がボールの当て方だ。どこにラケットをぶつけていくのかというのが重要になる。もう1つが身体の開き、回し方。開き具合がとても重要になってくる。その2つを気をつければスライスサーブを効果的に使うことができるはずだ。

2-1. ボールの当て方

スライスサーブのポイントとしてはあてる場所だ。ボールのできるだけ横側を触っていきたい。真横というよりは少し斜め上くらいを触り、ラケット移動をそのまま前方向にどれだけ出せるかになる。やってはいけないことは手首をこねてかけにいくこと。すると勢いよくボールが飛んでいかないので、どれだけここのラケット移動を前に出せるかが大事になる。右利きであれば右側面のところを当てて触れる感じだ。


2-2. 身体の開き具合

身体の開きも大事になる。ラケットヘッドを前に出していく動きをするためには、身体を必要以上に残してしまうと途中で止まってしまう。最初は無理やり回ってもいいくらいに、身体が多少開いてしまってもいいだろう。

3. スライスサーブを打つとき、トスの位置は?

3-1. ボールをどっちに上げればいいのか?

スライスサーブで気を付けたい点、あとはトスの位置だ。トスの位置は最初のうちは右利きの方であればボールを右側に上げるのが重要だ。

3-2. 回転量がポイント

そして右側を触ってあげるとより回転量が上がってくる。トスの位置はフラットと変えてもいいだろう。

4. スライスサーブの戦術

戦術面としては、スライスサーブに関してはデュースサイドではワイド側に遅くても回転のしっかりかかったサーブが入っていくと、相手をコートの外に追いやれる形になる。アドサイドに関しては一発でエースを取るというのは難しいが、ボディ側に食い込ませるかたちがあるといい。曲がる分を考慮して、ワイド側かワイドより少し内側を狙い、相手のバックのボディを食い込ませるようなかたちというのが戦術的には有効だ。

4-1. デュースサイド

ワイドに遅くてもしっかりと回転をかけて打つ。

4-2. アドサイド

ワイド側のボディを狙って打つ。

5. まとめ

曲がって滑るスライスサーブの要点は2点。まず1つがボールを触る角度。ボールの横側、右利きの方であれば右斜め上。時計でいうと2時くらいの位置を触りそのままラケットをしっかりと前に出せるかというのが重要になる。もう1つはそれをうまくスムーズにやるために身体の開きだ。抑えすぎてしまうと中々うまくラケットが出てこないので、慣れない方は打つときに一緒に回ってしまうくらい身体を開いても問題ない。ラケットの動きを邪魔しないことを意識してやってみてほしい。


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