パリ五輪の卓球女子シングルス銅メダル、団体銀メダルを獲得した早田ひな(24)=日本生命=が27日、都内で行われた日本協会主催の五輪報告会に出席した。左腕を痛めながら戦い抜いたエースは、壇上でのあいさつで感極まって涙。「このままメダルが取れ…

 パリ五輪の卓球女子シングルス銅メダル、団体銀メダルを獲得した早田ひな(24)=日本生命=が27日、都内で行われた日本協会主催の五輪報告会に出席した。左腕を痛めながら戦い抜いたエースは、壇上でのあいさつで感極まって涙。「このままメダルが取れなかったり、棄権してしまうんじゃないかと(不安だった)。でも1%でも(勝つ)可能性があるなら(コートに)立ち続けようと思って戦うことができた」と振り返った。

 けがの全治や復帰時期は未定。走り込みやトレーニングには取り組んでいるものの「病院でも保存療法(という診断)で、時間をかけて治していくしかない。いつから練習ができるかもわからない」と明かした。

 また、療養中には読書や語学学習などにも意欲を示し「3年間やってこなかったことに向き合える。有意義に過ごしたい」と早田。最近は「憧れのアスリートの1人」だという大谷翔平(ドジャース)の著書を購入して愛読中だといい「自分がより進化するために参考にし、自分に落とし込んでいけたらより成長できる。いろんなスポーツから学ぶことは多い」とうなずいた。